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毎年楽しみにしている「日高見新酒披露宴」が、石巻グランドホテルで開催された。 昨年解散した「日高見の会」(蔵元と酒販店の会)がリニューアルされ、今年から「特約店」形式の体制に生まれ変わったとのことで、宴の名称も「日高見特約店会新酒披露宴」となった。これに伴い、特約店の顧客がメインの会となり、特約店各位が我々一般消費者を接待する(会費は当然取られるが)ような印象を受けた。 特約店体制により、一般酒販店(問屋経由の仕入れ)との差別化が強化され、一部のお酒(純米吟醸)について「タンク別」の仕入れが可能等々の特典が増えたようだ。しかし、その分の特約店側のデメリット(販売数量・定例会必須出席)もあるようで、心中穏やかでない方々がいたのも確かである。 我々消費者としては、商品の差別化・特約店体制はおおむね歓迎すべきことだと思う。今まで以上に高品質かつバラエティーに富んだ商品を購入出来るのだから。 さて、会の方はまず恒例の「きき酒会」から始まる。毎年20種類以上の商品(ほとんどが商品化されることのないタンク別の原酒の参考出品酒)が並ぶ。今年は、純米酒(山田錦精米60%)8種・純米吟醸(山田錦精米50%)4種・天竺シリーズの原酒3種(短かん渡船・山田穂・愛山)・純米大吟醸(山田穂精米40%・大吟醸(山田錦精米40%)2種と、純米酒の酒米別単独の焼酎数種(市販品は、ブレンドもの)があった。 全体的な印象としては、昨年17BYに比べ香り抑え目でしっかりした酒質のものが目立った。 県産米・兵庫産米ともに溶けやすかったため造り途中から麹の造り方を変えたそうで、タンク同士の境目でその変化が判る程の差が感じられた。(純米酒8種の中で) 純米酒については、造り前半は早熟系・後半はガチガチ系。 純米吟醸については、4種の中でダントツと感じたのは「仕込み27号」。これ、今までの日高見には欠けていた(私が勝手に思っていること)「味の芯」がしっかりしているお酒。 天竺シリーズは、今年新たに「短かん渡船」が加わり、山田錦の系譜が完成した。お酒の方は、相変わらず早熟系であったが、「短かん渡船」の完成度の高さには驚いた。ようやっとタンク1本仕込める程度の収穫数量だったため、米の選別が出来ず不安定な米質にも拘らず、よくこれだけの酒が出来たものだと感心させられた。他の2種についても、早熟系とはいえ、うまくまとめてきている印象を受けた。 昨年ダントツの出来だった純米大吟醸については、秋以降の熟成に期待したい。 大吟醸については、華やかな香味が生りを潜め、穏やかすぎる(インパクト無い)印象。これも、今までの早熟系からの脱却が狙いなのか? きき酒に夢中になっているうちに、早くも披露宴の時間が来た。 披露宴の流れは、お決まりのパターン。 社長・杜氏さんのお話の中から、特に印象に残ったのは、 ・米が溶けやすく、麹造りを1これまでとは180°変えた。(詳細はわからず) ・短かん渡船のお酒が出来たことにより、山田錦の父母子が揃った。 (今回の会のメインは、このお酒たちのお披露目であると。) ・蔵人小鹿くんに、初めてタンク1本造りを任せた。そのお酒が、 純米吟醸仕込み27号。 私がダントツと感じたお酒が小鹿くんのお酒だったとは、驚きであった。 それ以上に、彼の 潜在能力の高さを実感した。ホントすごい!! 宴の後は、蔵の方へお邪魔しました。 これが今期から導入した洗米機。導入している蔵は、数件しかないそうである。お値段の方も¥600万円と高価... 開放タンクのもろみくんたちは、元気良く育っていました。これって、泡あり酵母なのかな? サーマルタンク、すごい数。お酒全量を冷蔵庫での瓶貯蔵とサーマルタンク低温貯蔵出来るだけの設備があるそうです。 蔵見学の後は蔵の客間に移って、社長を囲んでしばしの歓談。 相変わらずの「孝浩節」。この人の先々に対するビジョンはすごい!! 今後の設備投資のこと、「山田錦を考える会」立ち上げのこと。 特に「山田錦を考える会」については、10社程度の蔵を集めて会を立ち上げ、みんなで「山田穂」・「短かん渡船」でお酒を造ることを考えているそうである。今期既に、数社で「山田穂」でお酒を造っているみたい。(田酒の西田酒造さん等々) 毎年この会に行って感じるのは、酒質・方向性の試行錯誤と課題の克服(改善)。何が正しいとは言えないが、ベクトルはほぼ固まっている。将来のビジョンもしっかりしている。今や、平井社長は、業界のカリスマの一人になっているのか?出会った頃(15年位前)の彼の姿を思い出しつつ、うれしさいっぱいの気持ちになる。 来期も楽しみにしていますよ!! 平井社長!!
by tobingakoi
| 2007-03-19 00:14
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