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先月にお願いしていた蔵訪問。待ちに待った日が来ました。 なんやかんやで、毎年の恒例となっている阿部勘さんの蔵訪問、こんな近くに住んでいるのに、なかなか行くタイミングが無い。というか、忙しいのに申し訳ないという気持ちが先行してしまい言い出せない、と言った方が正しいか。蔵の方と仲良くなればなるほど、そんな気持ちになってしまう。 今回は、造りの方もおおよそひと段落する頃ということで、この日を迎えたわけです。 蔵へお邪魔すると、営業も菅井さんがいつもの調子でニコニコとお話を。最近の販売事情等々オフレコ話。ここ数年の間に、宮城県内でも首都圏で好評「阿部勘」ラベルのお酒が限定流通してきており、わざわざ首都圏の酒販店からの出戻り酒を買わなくてすむ状況は、ホント嬉しいことです。 昼の休憩から戻った「平塚杜氏」は、相当お疲れの様子ながら今期の造りについてお話をしてくれた。今期は、昨年同様の生産数(約500石)とのことだが、小仕込みが増え仕込み数は微増とのこと。注目すべきは、仕込みの間隔。通常の蔵は、1日1仕込とか2日で1仕込であるが、新人の蔵人が多いこと&しぼった後の処理(火入れ・瓶詰め)を適切なタイミングで確実に行いたいとの理由から、4日で1仕込にしたとのこと。その分、造りの期間は延びるがゆったりと作業が出来たので、気持ち的にも体力的にも良かったそうだ。当然、出来上がったお酒の方も。 蔵の中を案内していただくと、19BYから導入しているという「水流水圧式の洗米機」が目に留まる。 他の設備を一通り見ると、先日訪問した「勝山」さんの蔵と同じだ。大吟醸の仕込み水も、「勝山」さんから分けてもらっているとのことで、ちょっとびっくり。 麹の枯らし場で、先日の「勝山」さんでの出来事を話しながら、平塚さんは一言。うちの麹も相当硬いよ!!特に今期は、枯らし日数も長いから。 そうなんです。「勝山」さんの枯らし場で食べた麹の硬いこと硬いこと。こんな硬い麹は、今まで食べたことが無かったので、なんて話をしていた訳です。 麹がこんなに硬いと、お酒の方も味が出にくい(硬い)モノになるのでは?と質問したが、麹の硬さと味は関係ないとの答え。乾燥麹ってのもあるくらいだから。 そこから、更にマニアックな麹菌と酵母の相性なんて話に発展し、酒造りの奥深さを垣間見た感じです。 そうなんだ、酵母にだけ注目していてはダメで、麹菌との組み合わせが重要なんだね。 来期からの注目ポイントが増えました。 きき酒では20BYのお酒4種が並べられました。 純米吟醸福露しぼりうすにごりは、新酒1発目タンク1本限りの仕込だと思っていたが、数本仕込んでいるようで、現在出荷されているタンクのものはまだまだ蕾状態。 夏季限定で、酒米違いのVer(蔵の華55%)を出すそうなので、そちらも楽しみ。 純米大吟醸ひよりは、麹香が漂うスッキリしたお酒。19BYのお酒も新酒の頃はこんな感じだったそうだが、秋以降の味乗りの凄さは、平塚さんの予想していなかったとのこと。残念だったのは、20BYは吊るしVerが無いということ。19BYの「むとうや」さんVer(吊るしあらばしり生原酒)を買い損ねただけに。 純米大吟醸山田錦40%は、酢酸イソアミル系のほんのりバナナ香漂うやわらかなお酒。ちょっと、やわらかすぎかな?昨秋の東京の会で飲ませてもらった18BYの印象が素晴らしく、熟成してからの味に期待をしていたのだが、これは19BY同様早飲みタイプなのか。 大吟醸山田錦40%は、カプロン酸系の熟リンゴ香。出品酒好きの私であるが、ここ1年くらいの間で、苦手になりつつある香味。フレッシュなうちは美味しく感じられるのだが、ピークからダレが入ってくるとツライんです。お酒の出来は素晴らしいんです。 今回は、実に内容の濃い蔵訪問でした。
by tobingakoi
| 2009-03-15 01:50
| 酒蔵訪問
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